赤目養生所
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所長のエッセイ集
赤目養生所
留守録・FAX 0595(64)1485
電子メール tanaka@yojo.org
22歳 女性 摂食障害

私は入院時、食べられないし、何をする気力もなくて、ボーッとしていたと思うので、そのころに比べれば、全然元気になったと思います。

 体重はほとん増えていないけど、家にいたときはずーっと横になったままでほとんど動いていなかったし、固形物をほとんど食べず、お茶、コーヒー、牛乳、タバコで生活していたので、今、ここで、必要最小限かもしれないけれど動いて、食べて、夜寝て、朝起きる生活ができるようになっただけでもよかったと思うし、変わったと思う。気持ちの面でもかなり変わった。少しは前向きになったと思うし、笑顔も取り戻せた。

 あのままの生活を続けていたらどうなっていたんやろう?下手したら本当に死んでいたかも知れん。それがたった2ヶ月と10日でここまで変わるとは、自分でもびっくりです。人間の生命力って、すごいなあ、と思った。でもそれは、ここの環境や食事、先生や看護師さんたちのおかげです。なので本当に感謝しています。

 22歳になってもまだ親のすねをかじっているのはいやだけど、今の状態でバリバリ仕事ができるとは思ってないし、あせらずのんびりやっていこうと思っています。

 で、人並みに体力がついて元気になったら、親、友達、お世話になった人たちに恩返ししていこうと思います。とにかく、これからは養生所での生活を糧に、楽しく生きて意向と思います。

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 (所長より)

 この体験談を書いてくれた方は、翌年6月(退院の8ヶ月後)、養生所をお母様と一緒に訪ねてくださいました。

 30kgだった体重は41kgまで増え、毎日元気にお仕事をされているそうです。

 見違えるように健康になった患者さんに再会することは、私どもスタッフにとって何よりの喜びです。

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