赤目養生所
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所長のエッセイ集
赤目養生所
留守録・FAX 0595(64)1485
電子メール tanaka@yojo.org
54歳 男性 うつ病

 「目配り、気配り、心配り、思いやり」そして「継続と忍耐」をモットーに、仕事に走り続けてきた私ですが、限界に達し、とうとう2年前に倒れてしまいました。

 この2年間、しゃべることも、笑うことも、冗談を言うことも忘れ、「生死の選択」まで悩み、休職して地元の病院にお世話になっていましたが効を奏さず、赤目養生所にお世話になることになりました。

 土曜の講義で二人の医師は、「養生のあり方、本質の捉え方」を真剣に話され、改めてよい勉強をさせていただきました。日曜ごとの先生とのハイキングも、毎回ハプニングがあり、本当に楽しめました。各講座も楽しく参加させていただきました。ヨーガは腰を痛めた身にはきつかったものの、竹細工、予想以上に歩けた毎日の散歩、イチゴ摘みなど、思い出は数え上げればきりがありません。

 自分の病気のもとである、「きちんとしなくては気がすまない」、「聞き流せない」などは、先生方の指導と助言で相当克服することができたと考えています。

 今後は、今までの自分のモットーに加え、「現象面に捉われず本質を見抜く」ことを目標にしたいと思います。

 私は、倒れたことはよかったと考えています。もしそうでなかったら、退職後、あるいは現職中でも、ぽっくり逝っていたかもしれません。その意味では、「休め」というリミッターが働いたのだと思います。

 私を支えてくれた妻や子供たちにも感謝の気持ちでいっぱいです。

 改めて、私自身を取り戻してくれた養生所の皆さんに御礼を申し上げます

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