赤目養生所
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赤目養生所とは
所長のエッセイ集
 
赤目養生所
留守録・FAX 0595(64)1485
電子メール tanaka@yojo.org
赤目養生所式(修正版)ゲルソン療法
 

当院でがんの治療食として採用する、修正版ゲルソン療法について説明します。原法の基本を踏まえつつ、日本の現状に合わせて内容を修正し、自ら大腸癌の肝転移を克服された、福島学院大学教授の星野仁彦医師のご助言の下、当所のがん治療食は考案されています。
現代の日本の食糧事情でも継続可能な方法、そしてゲルソン博士の時代以降約50年間の栄養学、食品分析学の成果を取り入れ、修正しています。

@ 農薬、添加物、人工化学物質を体に入れない。
A 動物性食品をとらない。
B 新鮮な野菜をたくさん食べる。ジュース、サラダほか、副食は全て野菜が中心です。
C 未精白穀物を食べる。精製食品(白米、白砂糖など)を使わない。
D 塩は使わない。調味料も全て無塩です。
E 油脂は、亜麻仁油、しそ油、エゴマ油を、加熱せずに少量使用する。
F 豆類、海藻類、きのこ類は積極的に使用する。

 当所併設の、有機、無農薬の農園(季楽農園)で作られる新鮮な野菜と玄米を、
厳選した調味料で、調理スタッフが創意工夫を重ねて調理する、赤目養生所式ゲルソンメニューでがんの皆さんの回復をお手伝いします。

ゲルソン療法は、食事療法が注目されがちですが、そのほかにも栄養補充や、解毒などを目的とした特徴的な治療法が組み合わされています。全身のバランスを整えることを重視しているのです。
赤目養生所では、これらについても保険適応の薬を用いて、なるべく患者さんの御負担が少なく、かつ最大の効果が上がるよう、工夫をこらしています。
とはいえ、慣れ親しんだ食事の方向転換を図るのは、精神的に苦痛を伴います。あまりのギャップに、「栄養不足にならないか」「本当にこれで癌が治るのか」という否定的な気持ちをお持ちになる方が多いのです。食事療法を続けられなかった方は、スタート間もない時点で、この壁を乗り越えられなかった方が多いと思います。
この、こころの壁を乗り越えることが、実はゲルソン療法を継続できるかどうかの分かれ目です。
赤目養生所では、同じ目的を持つほかの患者さん、そしてそれを見守るスタッフが、新たな食事に慣れるまで、あなたの心を支えます。

 

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