赤目養生所
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赤目養生所
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高血圧、心血管疾患(食事★★★、運動★★★、心★★)患者さんの声

「一生、薬を飲み続けなければいけない」などと、未来を決めてしまうのは…?

 年をとるにしたがい、徐々に血圧が高めになるのは止むを得ませんが、若い頃から食べ過ぎや運動不足によって体重が増え、血圧が高くなってくる方は、50歳代くらいでも、動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす可能性が高くなるので問題です。血管は全身にはりめぐらされている、体にとって最も大切な「ライフライン」ですから、血管のトラブルは、心臓、脳、腎臓など、重要臓器に影響を与え、放置すると命にかかわる事態となりえます。
 当院では、心電図検査、頚動脈エコー検査、血液検査などで、現状を把握した上で、養生していただきます。 
 まずは、ゆっくり、よくかんで、味わって食べる習慣をつけましょう。玄米は、これに適した食材です。これにより、消化が進み、過食を防ぐことができます。エネルギーの代謝も亢進します。減塩がよく勧められますが、食塩依存性の高血圧の方は、そう多くないとの統計もありますので、極端な減塩はせず、まずはおいしく味わいながら、食べ過ぎないようにしていきましょう。食事が楽しくなくなるのは、よくないですからね。(もちろん過剰な食塩の摂取は、控えるべきです。)
  毎日の運動も大切です。散歩の前後で、血圧を測ってみてください。激しいスポーツは血圧を上昇させますが、適度な速さでの散歩は、それだけでも血圧を低下させます。もちろん減量にも効果的です。
  慢性的なストレスも、血圧を上昇させます。特別な緊張状態で血圧が上るのは誰にでもあることですが、普段から高血圧の方は、その様なときに急激に上りすぎ、脳卒中や、めまい、ふらつきなどの「発作」を起こすことになりかねません。生活環境がストレスの元になっているは、解決に向けてご相談に乗らせていただきます。ストレスをなくする方向に動き始めましょう。
  心筋梗塞も、日本人に多いのは、動脈硬化性のものよりはむしろ、血管攣縮性(一時的に血管が強く収縮すること)のものといわれていますので、ストレスの原因を解決することは、非常に重要です。
  降圧薬は、「一生のみ続けなければならない薬」といわれることもあるそうです。しかし、われわれの体は、日々食事を材料として入れ替わっているのですから、毎日の生活を見直し、体質を改善できれば薬を止めることは可能なはずです。
  毎日、起床後と就寝前の2回、血圧を測定し、通常は、徐々に降圧薬を減量することになります。漢方薬でコントロールを図ることも可能です。
  不整脈、梗塞の後などで抗凝固剤を飲んでいらっしゃる場合など、いわゆる予防薬を中止するのは、ご本人の考え方によると考えます。

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